臨床例19ー白血病の漢方薬治療

腫瘍の中で、手術ができない血液の腫瘍の場合にも、漢方薬治療は有効です。

チワワのちゃおずちゃんは、4歳。1年前に、脂肪織炎で他院でステロイド治療をしても完治せず、当病院に漢方薬治療をしにこられていました。漢方薬治療で傷も治り、また漢方を止めるとしばらくして傷が再発するという、ちょうど体質改善の途中でした。

ある日、元気なく、発熱し、食欲も低下して、嘔吐もするので来院されました。血液検査をすると、白血球数(WBC)が6万近くに上がり、(赤血球数RBCも5百万にさがり)、血小板数(PLT)も7万程度まで低下し、貧血(HCT 28%)の症状がみられました。

急性の症状でしたので、まず点滴して、抗生物質とステロイドを投与するという西洋医学的な治療を5日施しました。しかし、WBC は11万をこえ、(RBC 400万にさがり)貧血も進行しましていました。

ここで、急性の白血病であると推測し、効果のみられない抗生剤もステロイドもやめて、抗癌の漢方薬による治療に集中することにしました。2日後に、身体のすべての便が排出され、そこから元気が回復しはじめました。漢方薬を飲ませ始めてから5日後、WBC 72000までさがり、(赤血球も480万まで上がり)HCT 26.7%まで回復をはじめ、元気食欲も著しく回復をしはじめました。

さらに4日後には、WBCは59000までさがり、HCTも29.4%まで上昇しました。さらに漢方薬治療を続けて45日後には、WBCは12900まで完全に正常値までさがり(赤血球は700万)、HCTも43.4%まであがり、貧血も完全に改善されました。

計2ヶ月の治療で、ほぼ完治しました。 ただ、脂肪織炎がたまに再発するので、今はそちらの治療に専念しています。


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