臨床例18-脱毛のホルモン薬と漢方薬による治療

チワワのショコラちゃんは、5歳の時に、背中の毛が抜けてきました。かゆみもないようですが、やはり見栄えは気になります。そのうちどんどん広がり、しっぽも毛がなくなって、顔と手足だけ毛が生えている状態になってしまいました。

アロペジアという病気を疑い、去勢手術をし、ホルモン薬の治療をしましたが、なかなか治りませんでした。ホルモン薬と漢方薬とを併用して、3ヶ月くらいしてからやっと毛がはえてきました。ただ興味深いことに、毛なみは以前よりも柔らかく、毛の量も多く生えてきました。1年近くかかりましたが、今ではふさふさです。

体内のホルモンがうまく働かない理由には、ホルモンそのものが無くなってしまう場合と、ホルモンを受ける細胞のほうが機能不全に陥ってしまった場合の二通りがあります。

単にホルモンが無くなったならば、ホルモンを外から投与すれば事足りるのですが、受けての側の問題の場合は、そう簡単にはいきません。受けて側の細胞の機能を良くするような薬が必要となります。

今回のショコラちゃんの場合は、このようなケースだったのではないかと推測しています。漢方薬でうまく細胞を活性化させることができたので、外から与えたホルモンをうまく細胞に取り込むことができ、毛が生えてきたのだと思います。
人間の頭の脱毛もこんなふうにうまく治療できるとよいですね!

毛のないショコラちゃん


毛がはえたショコラちゃん


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